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PRP療法について日本代表の宮澤選手と対談

  • 執筆者の写真: Keisuke care
    Keisuke care
  • 2024年8月31日
  • 読了時間: 3分

PRP療法についてマンチェスターユナイテッド所属のサッカー女子日本代表(なでしこジャパン)の宮澤ひなた選手と整形外科でスポーツドクターである板谷先生とジンマーバイオメット社で対談をしました。


まずPRP療法についてですが

Platelet Rich Plasmaの略称で血中にある血小板の成長因子にある組織修復能力を利用して治癒を促進させる治療法です。 もう少し簡単に言うと

注射で自身の血を抜いて(採血)抜いた血を分離させ治癒に有効なところのみを抽出しその有効成分を再度ケガをしている部位に注射で入れる治療方法です。

そうすることで治癒が促進し通常よりも早く治ります。


PRP療法はどこでも受けられる治療法ではなく導入している病院のみで受けることができます。美容などの分野でも活用されており美容クリニックでも導入している施設もあります。

今回の対談は整形外科でのお話でしたので基本的には怪我の治療、リハビリについて。スポーツ競技に復帰することに対してのお話になります。

サッカーにおける怪我でPRP療法がどのように活用されているか、ということが内容としては多くなっております。

私がこれまでPRP療法を受けている選手のサポートをした怪我のほとんどは筋損傷(肉離れ)、と慢性腱炎(アキレス腱や膝蓋腱炎など)になります。


肉離れはサッカー選手の怪我で最も多い怪我の一つで重症例では長期の離脱となってしまったり再発のリスクが高い怪我でもあります。そこでPRP療法で通常よりも早く復帰することができるのがこの治療法の特徴です。

絶対的なことは言えませんがこれまで見てきたサッカー選手は通常よりも治りが早くなっています。

部位や重症度によってドクターの診断をもとに実施するのでなんでもかんでも打つものではありません、怪我したら打てば良いと考えてしまうかも知れませんが適応があります。


慢性腱炎にも効果を発揮してくれます。

特にアキレス腱炎や膝蓋腱炎は慢性化するとなかなか痛みが消えにく問題となってしまいます。治療で痛みをコントロールしながらプレイを継続する選手もいますし、全くできなくなってしまう選手もいます。

そういった症状に対してもPRP療法は効果を発揮してくれています。

腱炎に対していろんな治療法がありいろいろ試して効果をみてきましたがプロサッカー選手という境遇から考えるとPRP療法の効果は大きな成果を得られています。ただ腱に注射をさすという行為は筋肉に針を刺すよりも痛みが伴います。


他にも関節の怪我に注射をする時もあれば

靱帯に対して施すこともあります。


外傷(相手に削られた怪我)は別になりますが、慢性症状や肉離れは怪我が起きる原因が必ずあります。そこをみないで治療を進めることは安易です。患部の治療とともに怪我が起きた原因も考えてリハビリ期間に改善に向けて取り組むことが最も重要なことということは忘れ内容にしてください。

そこを忘れてしまうと再発という結果が待っています。


PRP療法はトレーナーが施せる治療ではありませんので病院を受診して治療を受ける必要があります。その後のリハビリでお力になれることが少しはあるのでご相談いただければと思います。



 
 
 

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